富山と言えば・・・何を思い浮かべるでしょうか。立山とか鱒寿司とかありますが、「薬」はどうでしょう。特に「越中富山の反魂丹」は有名ではないでしょうか。
そこで、反魂丹の製造で有名な池田屋安兵衛商店を訪ねてみました。
富山で薬作りが始まったのは、江戸時代に富山藩が出来てからです。主要な産業を作り出すために、自らも持病があって薬づくりに関心が高かった前田家のお殿様が薬づくりを奨励しました。そして江戸城で諸国の大名が集まった折に、急に腹痛になった三春藩(現福島県)のお殿様に富山のお殿様が持っていた薬を飲ませたところたちどころに腹痛が治ったという出来事が、富山の薬を全国に広めるきっかけになりました。その時の薬が反魂丹だったそうです。
店内では昔ながらの薬づくりを見せてもらえます。まず機械から押し出して切り出された小さな薬の元を並べていきます。
上から重い板をあてて、均等に力を加えながら動かして丸くしていきます。
綺麗に丸薬が出来上がりました。
ウチの奥さんも挑戦してみます。コツは水平に板を保って均等に動かすことです。
先ほどとはだいぶ違ったものが出来上がりました。素人はまあこんなものでしょう。
今製薬工場では全部機械で均一かつ清潔に製造されています。これが販売されることはありませんので、ご安心ください。
反魂丹は消化薬で、飲みすぎ、食べすぎ、また飲む前、食べる前に飲んでも効果的だそうです。その他にも様々な薬や薬茶、ハーブティー、健康にいい食品なども買うことができます。