阪神電車の住吉駅から南へ徒歩5分、神戸・灘の白鶴酒造です。大正時代はじめに建てられて昭和40年代まで使われていた酒蔵が、資料館として公開されています。酒造りについて勉強してきました。
館内に田んぼがあるわけではありませんが、独自に米造りも行っているそうです。
最初の工程が洗米と蒸米(むしまい)です。こんなに大きな釜で米を蒸していました。蒸米は用途に分けられて、冷やされます。
麹造りの工程です。室(むろ)と呼ばれる高温・多湿の特別な部屋で2~3時間おきにいろいろな作業が行われ、品質の良い麹菌を均等に繁殖させます。
酛(もと)仕込みです。麹と蒸米を棒櫂(ぼうかい)でよくかき混ぜます。
醪(もろみ)仕込みです。酛と麹・蒸米・水を合わせる作業を3回繰り返す三段仕込みで醪ができ、約一か月の発酵を経ます。
醪を酒袋に入れ、酒槽(さかぶね)で搾って酒と酒かすに分けます。酒はろ過され、火入れ(屋久60℃に加熱)の後貯蔵され、出荷の時を待ちます。
出荷です。これは四斗樽(40升)です。
やはり味わって確認することが大切です。ここでしか味わえない「純米大吟醸袋吊り」をいただきました。搾るときに力を加えずに自然に染み出した酒ならではの、まろやかな味わいでした。