金沢市寺町に香林寺というお寺があります。広小路から旧鶴来街道を進み、妙立寺(通称忍者寺)の前を通り過ぎ、六斗の広見の手前です。
江戸時代初期の軽庵4年(1651年)に建てられた曹洞宗のお寺です。
本堂は江戸時代末期に建てられました。ご本尊はお釈迦様で、不動明王像も安置してあります。願掛け寺として有名で、加賀友禅作家の人間国宝、木村雨山が子供の病気の回復を願って2年間滞在し、その間に描いたたくさんの絵が飾られています。
有名なのは庭にある「幸福の道」です。方角に合わせて安置してある十二支の像があり、幸福の道を2周した後自分の干支の像の前に行ってお参りをします。お願いをする相手がいる場合はその人の干支の像にもお参りをし、最後にお不動さんにお参りをします。
私はイノシシですが、この像はどう見ても豚ですよね。本来12番目の干支は豚だったのですが、日本に干支が伝わった時に日本には豚がいなかったため、代わりにイノシシになったんだそうです。干支はアジア諸国に伝わっていますが、国によって特色があるようですよ。像にかかっているタスキにはお願い事が書かれています。